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(更新)止まるんじゃねえぞ・・・

センスのいらない経営 書評&まとめのようなもの

概要

 

センスのいらない経営

センスのいらない経営

 
  • 著者 福島良典(Gunosy 創業者)
  • 「テクノロジー」を中心に考察・解説
  • 平易な文章で 読みやすい

感想

Gunosyの創業から現在までの筆者の考えが示されているのとともにブロックチェーン機械学習といったホットな話題について触れられています。文章自体は平易で読みやすいです。 
また仕事をする上でもはや避けては通れないテクノロジーの活用についての一つの捉え方として非常に参考になりました。

いい大学やいい企業というのは人を序列化したゴールです。「自分はこうなりたい」という意思を持つことが大切です。確固たる意志がなければ目標は「みんなと同じ」になってしまいます。お金持ちになりたい、いい大学に入りたい。そうして序列化されていく。

とか

事業においても、人生においても、一足とびに進んでいくことはありません。(省略)少しずつ、少しずつ積み上がっていくものにしか意味はないのです。

とかのフレーズは個人的に心に残りました。

まとめ

  • テクノロジーを理解しよう
  • なんでも挑戦してみよう
  • エンジニア的人材(自分自身で課題を発見し、テクノロジーを用いて解決する人材)になろう

読者に対するアドバイスとしてはざっくりこういう感じでした。以下は内容のメモです。

テクノロジーxビジネス

データ・統計主義

  • インターネットの普及によって集められるデータの量が増大した。
  • ログは嘘をつかない 
    アンケートでは齟齬が生まれがちだが、ログは違う。
  • 機械学習 
    大量の教師データをもとに「分類」、「線引き」を行う。
  • ネットワーク効果 
    「ユーザー」だけでなく「データ」が集まれば集まるほど、アルゴリズムの精度が向上していくネットワーク効果もある。

テクノロジーの理解

  • 速さ 
    ソフトウエアの普及は早い、ハードウェアの普及は遅い
  • 順序 
    Googleを例にとると「検索」→「マップ」→「自動運転」 のように自動運転への布石になっている。このように発達の順序を考慮した展開が必要。
  • シンギュラリティ 
    知的労働」、「合意形成」に関する領域は代替されにくい。
  • 個の強化 
    家事の自動化・SNS・情報へのアクセシビリティ
  • 再現性 
    数的な制限がないかつ、再現の精度が高いという特徴を持つ。「経験知」や「勘」、いわゆる「センス」を代替。

テクノロジーを適切に使いこなすセンスの重要性が増す。

Gunosy」の経営戦略について

  • 素早い振り返り
  • 共有

初期の市場選定について

  • メディア 
    • 市場が大きい
    • データが集めやすい
    • 市場の立ち上がりが早い
  • ソフトウェア 
    • マネタイズの速さ
    • 供給の速さ
    • リリースの速さ

市場が大きくデータが集まりやすいかつ、「速い」領域にポジションを取った。

機械学習について

ある事象やタスクに対して大きな共通の法則が存在し、スケーラビリティが必要」な領域で有効に機能する。 
また人間の学習に対して金銭的、時間的コストが大幅に削減できるかつ広範囲において応用可能な点において優れている。

第一世代
  • ルールをもとに分類
  • ルールから少しでも外れると判定ができない
第二世代
  • 「特徴」を人間が指定し、分類
  • 人間が考えうる範囲内でしか「特徴」を決めることができない
第三世代
  • 膨大なデータから、機械が抽象化し得られた「特徴」によって分類
  • 人間が考えうる範囲外で判断基準が作られることが多々ある
  • ディープラーニング」と呼ばれるもの

第二世代は機械に対していかに適切な「特徴」を与えられたかが精度を左右するのに対し、第三世代からはいかに適切な「データセット」と「目的変数」を機械に与えられたかが精度を左右する。

ブロックチェーンについて

  • 機械的な合意形成 
    • 「仮想通貨」「金融」 
      価値に対する合意形成
    • 非中央集権化 
      合意形成に対するコストの軽減

著者が今後の取り組み事業領域として挙げられていた。

不確実性の高い現代について

特徴

  • ハードウェア社会からソフトウェア社会へ 
    「モノ」としてのニーズは満たされ、より高い付加価値が必要。
  • 手数の多い人が活躍 
    やってみる精神。試行錯誤。

「判断」と「意思決定」について

  判断 意思決定
状況 判断材料と判断基準が出揃っている 判断材料がない、出揃うまで待てない

「リスクをとる度胸」と「リスクをコントロールする慎重さ」

「やりたいこと」と社会の接地点

「好きなこと」と「商業的成功」の両立

ユーザーファーストについて

  • ユーザーに迎合することではない
  • 長期的かつ安定的なキャッシュフロー 
    ユーザーに確かな価値を届け続けられる基盤になる

使われるアプリの特徴

  • 単機能であること
  • その機能のために磨かれていること

熊本での復興支援ボランティアを振り返る


最近大きな地震が多いですね。大阪でもあったし、札幌でもありました。あろうことか両者の地震の被害を受けた僕ですが、熊本での復興支援ボランティア活動を行なった経験があります。振り返ってみようと思います。


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参加したきっかけ

二年前のゴールデンウィークでした。当時大学二年生だった僕は九州一周旅行と銘打って一人旅をしていました。福岡から長崎を回って熊本にという感じです。

熊本駅では復興視点ボランティアの参加呼びかけを行なっている人々がいました。一人旅中とはいえ暇人であることには変わりなかったので、「1日ぐらいやってみるか」というフランクなノリで参加することにしました。

活動内容

  • 田んぼの水路の補修 
    モルタルから自分で作ります!
  • がれきの撤去 
    割と力仕事です。
  • ゴミの撤去 
    散乱してしまった家具や備品などを撤去します。農園やお店などは結構大変でした。

という感じです。基本的にはチーム単位で行動します。チーム内にはリーダーが一人いて、最初の方はサポートしてくれました。

 

印象に残っていること

お金なしで回る経済圏

一番の衝撃を受けたことがお金なしでも経済が回っているということです。拠点には地元の方からのお礼が届くこともしばしばありました。 また、飲食店が値引きをしてくれたり近場の温泉が無料開放されたりということもありました。 基本的に僕達の行動は何をするにしてもお金が介在しています。そんな中、このようにお金なしで回る経済の中での生活が自分にとって居心地がよく、とても新鮮なものに感じました。

人々との出会いと交流

ボランティア参加者の中には自分の生活圏では絶対出会わないであろう人が多くいます。考え方、生き方、バックグラウンドが 
ちなみに僕の場合は島根県から来たロン毛のニートの方とすごい仲良くなりました。笑 
日中は山に囲まれた大自然の中で田んぼの補修作業。そして日が落ちると温泉に入った後スーパーで食料を調達し、今日の出来事を語り合いながらみんなで食べます。馬刺しうまかったなー笑

自分の中での変化

「ボランティアって偽善的で、自分に酔ってる感じがしてなんかダサいなー」と漠然と思っていましたが、それは間違っていることに気づきました。 
作業はやはり大変な部分もありますが、それ以上に自分のためになるし、楽しいからやっているんですよねきっと。そう思うようになりました。

最後に

見ず知らずの人の手助けをして感謝されるって結構気持ちいものですよ!暇な人はぜひ参加してみるといいと思います。きっと素敵な思い出になりますよ!


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静的なブログサイトを作れるgem「Jerkyll」の紹介

概要

Jerkyll」は静的ブログを作成できるGemです。 メリットは以下のような感じですね。
・Gitで管理できる
Markdownに対応している
・多くのテーマが用意されており、選べばいい最初から感じのデザインにしてくれる。

てな感じですかね。 あと、Githubとの連携が強力で、GithubPagesを用いて公開することはもちろん、テーマの変更やカスタムドメインの設定などが簡単にできます。 全体的に記事の作成に集中できるということが大きなメリットだと感じます。

使い方

う〜ん簡単。良いすね。

導入

gem install jekyll

プロジェクト作成

jekyll new NEW_PROJECT

ローカルサーバーを立てる

railsに似てるね。プロジェクトディレクトリ下で以下のコマンド。

~NEW_PROJECT) jekyll s

GithubPagesとの連携について

レポジトリに付けた名前によってURLが変わります!後からでも変更可能です。

例えば
レポジトリ名が「username.github.io」であれば"https://username.github.io"
レポジトリ名が「hogehoge」であれば"https://username.github.io/hogehoge"
てな感じになります。
レポジトリ名を変更した後は、プロジェクトファイル群の中の「config.yml」の変数の変更(確かbaseURLとかだったと思います)も忘れずに行いましょう!

所感

ブログを書くこと以外に余計なことを考えなくて良いのが良いですね。 気に入ったのでこっちに移そうか検討中。。。

ブログサイトではありませんが、Jerkyllを使用して製作したホームページを公開しました↓

pipinosuke.github.io

ファイナンス思考(朝倉祐介) 書評&まとめ

最近ファイナンスへの興味が強くなってきた。 前から知っておいた方がいいんだろうな〜という認識ではいた。だが、いまいちとっかかりが掴めずそのままだった。今回この本が発売されると知り、
・ 著者が、mixiのCEOを務めた実務家
・ 前作である「論語と算盤と私」、を楽しく読ませてもらった
という感じの理由で興味を持ち、ファイナンスの知識を仕入れるいいきっかけになるのではと思い読んでみた。

所感

会計やファイナンスに関する本としては非常にとっつきやすい。著書の中でも述べられているが、専門知識を必要としないことやが理由だと思われる。 先ほど述べたように、学者ではなく実務家の方が書いている分、机上の空論感が一切ない。 以上の理由で非常に読みやすく、僕のような初学者にとって最適な本だと感じた。

ファイナンス思考の対極の考え方を本書では「PL脳」と呼んでいる。「PL脳」とは損益計算書至上主義みたいなイメージで理解するといいと思う。 この「PL脳」的な考え方は高度経済成長期では通用していたが、技術革新によって不安定化している現在ではこの「PL脳」的な経営手法は通用しないと筆者は説いている。

豊富なエピソード

この本について特筆すべきはまず、実在する企業の栄枯盛衰のエピソードをファイナンス的な視点で分析すした内容が豊富に盛り込まれているところだろう。例えば昔流通の帝王とも称されたダイエーがいかにして没落したか、など。楽しんで読むことができた。 が紹介しだすと膨大な文字数が必要なので今回は割愛させてもらう。

付録の充実

本書には基本的な会計知識を解説してくれる付録がついている。その点においても初学者に親切な作りになっていると思う。 今まで述べてきた内容に興味のある方は購入してぜひ読んでもらえるといいと思う。

ファイナンスの概要

ファイナンスってよくわからないので本書の定義をそのまま抜粋。 企業の価値の最大化のために
・ 事業に必要なお金を最適なバランスと条件で調達し
・ 既存の事業・資産から十分にお金を引き出し、
・ 築いた資産を事業構築のための新規投資のための新規投資や株主・債権者への還元に最適に分配し、
・ その経緯と合理性と意志をステークホルダーに説明する
という一連の活動を指すらしい。

ファイナンス思考とは

ファイナンス思考 PL思考
評価軸 長期的な事業価値 PL上の利益・売上
時間軸 自発的・長期的 他律的・短期的
経営 戦略的・逆算的 調整的・管理的

長期的な目線に立って事業・財務等の会社戦略を組み立てる考え方。

そのほか重要だと感じたエッセンス

読み進めていく中で重要だと感じた内容をまとめます。

1.会社は「お金」で評価される

2.「GAFA」の共通点

  • 短期的なPLの毀損を厭わない
  • 市場の拡大競争優位性確保のため、大規模な投資を行う
  • 投資目的が長期的かつ未来志向

複数事業による継続的な成長性GAFA」とは急成長を実現した「Google」、「Apple」、「Facebook」、「Amazon」企業群を指す。

3.「PL脳」の行動パターンについて

  • 黒字事業の売却をためらう
  • 時間的価値を加味しない
    時間的価値の要因は、「金利分の価値の差分(リスクフリーレート)」・「不確実性(リスクプレミアム)」の二つ。詳しくは単語解説にて
  • 資本コストの無視
    資本コストという概念を初めて知った。具体的には資金調達の際の利子とか。確かにバカにならない気がする。本書では「事業は調達した資本コスト以上の収益性を実現しなければならない」と表現されていた。確かに。。
  • 事業特有の時間感覚を勘案しない
  • 事業特有のリスクを勘案しない

4.売上至上主義について その原因と問題点

実入りとなる利益より、売上を優先する考え方。本書ではPL脳のシンプルな症状と位置付けられている。

問題点

売上の「質」を見えにくくし、売上高の要素分解を切り捨てる考え方。

売上 = 商品単価 x 販売個数

同じ売上高だとしても商品単価を減らし販売個数を増やせば、製造コストは下がるがその分マーケコストが上がる。
商品単価が上がり、販売個数が減れば、マーケコストは減るがその分製造コストは上がる。
製造コスト <ー> マーケティングコスト

というように本来どちらが効率的であるかは要素分解してトータルで考えなければいけない。が売上至上主義的な考え方だとそういうわけにはいかない。 そもそも売上が上がれば利益が上がる訳ではない

原因
  • マーケットの現状が見えていない
  • 前年対比の成長が目的化している
    増収増益の維持を優先するあまり、利益率を悪化させたり競争優位性を失いかねない施策を打つことがある。
  • 利益をベースとした管理が複雑
    利益ベースでの管理が難しいためひとまず売上を意識するうち、現場はだんだんと売上が全てという意識にすり替わっていく。

また売上規模やシェアに固執する企業、および経営者のプライドもその一因になりうる

5.利益至上主義について

一見問題ないことのように思えるが本書によると、この考えに縛られすぎると長期的な会社の価値向上の妨げになるという点でそうではないようだ。詳しく解説する

問題点
  • マーケティングや研究開発費の削減
    マーケティングや研究開発など成果が出るには長期的な投資が必要なものが存在するが、効果が出るまでの期間が長い分それまでに営業利益を圧迫してしまう。利益至上主義だとそれらを削減する方向に動いてしまう。
  • のれんが発生する企業買収を避ける
    のれん(詳しくは単語解説を参照)の発生により、償却中の一定期間PL上の利益を圧迫してしまうため買収になかなか踏み切れなくなる。 買収した会社が生み出す利益より、のれんの償却代の方が大きいということは普通にあり得るので、PLのみで判断する人には理解が得られにくい。
  • 意思決定が会計基準に左右される

会計基準は上記のように種類がある。先ほどの「のれん」を例にとるとIFRSを採用するとのれんの償却がJ-GAPPに比べて低く抑えることができ、M&Aを行う際有利に働く場合がある。IFRSを採用している会社は「リクルート電通楽天ソフトバンク、メタップス」などがある。(比率は全上場企業の4%と非常に少ない) これらの会社は積極的にM&Aを行なっている。

のれんの償却にとらわれるとFBのインスタグラム買収、googleyoutube買収などのように技術やユーザーを買うという視点が抜け落ちることにもなる。

「キャシュフローの軽視」

「バリューの軽視」

「短期主義」

短期的なコスト形状を必要とする大胆な施策は着手しずらくなる。 粉飾決算など

6.PL脳に陥る原因

  • 高度経済成長期の成功体験
    PLに基づいた経営手法は何もせずともマーケットが拡大していた高度経済成長期に最適化されたものであり、人口減少などによってマーケットが縮小していく現代においても多くの経営者がその成功体験から抜け出すことができていないと考えられる。
  • 役員の高齢化
    「世界の新任CEOの平均年齢は53歳に対し、日本は61歳」というデータ(Strategy&)が示すように、終身雇用、年功序列を基本とする日本的雇用慣行を採用する日本企業において、経営者とは内部昇進者であることが基本。すなわち経験を積んだ高齢からでしか役員にはなれない。かつ経営者として在任する期間が短い。 結果長期的なテーマより、自身の任期内に発生する軽微なリスクへの対応が優先されてしまう。
  • 間接金融中心の金融システム
    戦時中の統制経済から引き継がれた間接金融中心のシステムの担い手である銀行が、キャッシュフローではなく最終損益を注視する融資の仕方を行なっているため、借り手である企業もそれに合わせたPL至上主義的な考えに陥ったと考えられる。
  • PLのわかりやすさ
    PLはシンプルゆえ手が出しやすい。PL脳的な管理手法が人事評価にまで埋め込まれていることが現場にPL脳を浸透させる一因になっている
  • 企業情報の開示ルール
    企業情報の開示自体は必要なものであるが、過剰に意識しすぎると「PLを作る」ことに傾倒してしまう一因として考えられる。
  • メディアの影響
    「増収増益」など業績の変動だけが報じられており、それが企業の価値にどのような影響を及ぼすのかという観点の解説が抜け落ちている。

単語

  • WACC 加重平均資本コスト
  • ROIC 投下資本利益率
  • エクイティファイナンス
    株式を発行する資本調達の方法。ここで得た資本は純資産に計上。
    ちなみに通常の借り入れをかっこいい言い方で言うと「デット(debt)ファイナンス」。こちらは負債の部に計上。
    エクイティファイナンスの特徴は返済期限がないと言うこと。デメリットとして株式を他者に握られる分、経営権が希薄化する。
  • リスクフリーレート
    現在の100万円と将来の100万円では現在の100万円の方が価値が高いと考える。
    なぜなら現在の100万円には預金金利の将来的な獲得分の価値が存在するから。その差分のことをさす言葉。
  • リスクプレミアム
    現在の100万円と将来の100万円では現在の100万円の方が価値が高いと考える。
    なぜなら将来の100万円にはもらえない可能性があり、ファイナンスにおいてはこの不確実性に対して割引率を設定して考えるから。その不確実性を指す言葉。
  • キャッシュフロー
    直訳すると、現金(キャッシュ)の流れ。Amazonはこのキャッシュフローの最大化を長期的な目標にしている。
    プラトゥス曰く「金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない」。まぁそういうこと。(適当)
  • 営業利益
    売上総利益(売上ー原価)から販管費を差し引いたもの。
    販管費にはバックオフィスの人件費や減価償却の費用など、製品を作るのに直接関わるもの以外の費用(原価)が含まれる。
  • 限界利益
    売上高から変動費を引いたもの。ちなみに営業利益限界利益から固定費を差し引いたものと同値である。
  • リベート
    メーカーなどが小売りに対して売上高を還元する際の資金。
  • のれん
    M&Aにおける買収額と簿価(会計上記の評価額の差)。この差は一定の均等に償却されて行く。償却中は当然PL上の利益を圧迫する。
  • MBOマネジメント・バイアウト
    経営者が株主から株を買い戻すこと。株主比率を高めることによって経営者の意思をより反映しやすくするという意図がある。
  • 統制経済
    国の資源と労働力の全てを戦争のために動員することを目的に構築されたシステム。
    本書では初任給という概念、株主軽視の風潮はこのシステムから生まれたとされている。

なんとなく心に残ったフレーズ

  • 道徳を忘れた経済は罪悪、経済を忘れた道徳は寝言
    二宮尊徳の言葉らしい。この人のことは確か高校の倫理で習ったなぁ。
  • 利益は意見。キャッシュは事実
    損益計算書は解釈の介在する余地が存在する以上どうしても経営者の意向が含まれてしまうのに対し、キャッシュフローは解釈の介在する余地が存在しないため、ありのままの事実を示している。という会計の特質を表した言葉。
  • 計画とは将来への意志である。将来への意志は、現在から飛躍し、無理があり、実現不可能に見えるものでなくてはならない。現在の延長線上にあり、合理的であり、現実可能な計画はむしろ「予定」と呼ぶべきであろう」 かっこよかったので全文抜粋した。笑
  • 資産とは金が化けたもの
    松下幸之助曰く。
  • 売上を最大に、経費を最小に
    京セラの創業者である稲盛和夫が経営の原点として言った言葉。売上至上主義的考え方では「売上を最大に」のみの一輪のみを意識しがちになってしまうことに対し本書では警鐘を鳴らしていた。
  • 売上は全てを癒す
    ちょっと昔は一斉を風靡していたが今は跡形も無くなってしまったダイエーの創業者の言葉。
  • 経済成長から得られる利益よりも投資から得られる利益の方が大きい
    経済学者トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』によると「g(経済成長)> r(投資リターン)」が成り立つ状況の方が限定的であると述べられている。

感想

序盤の内容に関しては誰が読んでも役に立つと思えるような内容で、金融リテラシーって大事だと感じた。 しかし終盤に向かうにつれて、企業買収などある一定の規模の会社であることが前提の話が増えてきて、学生の端くれである僕にとっては馴染みのある話ではないため少々読み進めるのに苦労した。 実際に経営していると、より理解しやすいんだろうなぁと感じた。

マッスルエンジニアリング入門にあたって購入したもの

この記事を読む前に

マッスルエンジニアリングについてはこちらをご覧ください マッスルエンジニアリングの提唱

今回は入門するにあたって購入したものをご紹介します。とりあえず買っておけ!ってものばかりなので同じく初心者の方には参考にしてもらえると嬉しいです。

購入物一覧

解説

プロテイン

言わずと知れた筋肉サプリメント。ちなみにプロテインというのは筋肉の主成分であるタンパク質を指す言葉。これを摂取することによって、より効率的に筋肉をつけることができる。これを摂取すれば同じ労力でより筋肉がつくということなので、買わない理由はない。なんかそれっぽいし!

参考記事に倣ってアメリカ製の定番「ゴールドスタンダード」というプロテインを購入した。ちなみにAmazonで買うのは割高なのでオススメしません。iHerbで買いましょう。

【国内正規品】Gold Standard 100% ホエイ エクストリーム ミルクチョコレート 2.27kg (5lb)

【国内正規品】Gold Standard 100% ホエイ エクストリーム ミルクチョコレート 2.27kg (5lb)

アメリカ製のサプリメントはなんとなく危険なイメージを持つ人も多いと思う。かくいう僕もその一人なのだが実はアメリカは日本より審査基準は厳しく、かつアメリカ社会特有の訴訟リスクという要因もあって、むしろ安全といえるらしい。確かに筋は通っているので信用することにした。 参考プロテインって沢山あるけど、どのプロテインを飲んだらいいの?

プロテインミキサー

プロテインを摂取するための容器。量を把握しやすいよう目盛りがついていたりする。アマゾンで見つけたのを購入した。

明治 ザバス プロテインシェイカー (500ml) 1個

明治 ザバス プロテインシェイカー (500ml) 1個

追記: 水筒とかだと目盛りがついてない分、面倒くさい。そんなに高いわけではないので購入をオススメします。後、見た目に反して激しく振ってもこぼれないです。

プロテインバー

おやつ兼プロテインという最強の食物。 オフィスで仕事中おやつ食べたいな〜て時に、プロテインを摂取できてしまう。一石二鳥とはまさにこのこと。見つけた瞬間即断即決。

追記: パサパサしててあんまり美味くなかった。他の味だと違うかもしれない。

BCAA

アミノ酸。当たり前だがこれを摂取することで、アミノ酸血中濃度が上がる。 使い方としてはトレーニングの最中に摂取するのがいいらしい。 アミノ酸血中濃度が上昇することによって
・集中力が上がる
・筋肉の分解が抑えられる

といった効果が得られる。集中力の向上を目的に仕事中摂取している人も一定数存在することがわかった。ちなみに僕は買ってない。

Scivation Xtend BCAAパウダー

Scivation Xtend BCAAパウダー

ハンズオンで学ぶAndroid学習フロー(Kotlin編) 完全版

ハンズオンで学ぶAndroid

業務で必要だったので、Androidの開発の勉強を行いました。 Swiftに慣れているので言語はKotlinを選択しました。同じ境遇の方がいれば役立ててもらえると嬉しいです。

学習するにあたって有用と感じた記事を紹介しています。kotlin製のハンズオンを多く抑えてあるので、自分と同じ境遇でかつ手を動かして学習したい方にはおすすめです。

学習の仕方としては、一つ一つググって出てきた解説を読み漁って概要をつかんだあと、そのあとにハンズオン形式で実際にコードを書いて行くというやり方がいいと思います。

学習できる内容

優先順位が高そうなものから降順になっています。

android studioの使い方、レイアウトの仕方や画面遷移などの基本
よく使う定番ライブラリ
・retrofit2、Gsonを用いたAPI通信
・MVVMアーキテクチャとDataBinding
・リアクティブプログラミング (RxJava)
・DI/ディペンデンシーインジェクション (Dagger2)

実際のフロー

1.androidのノリを掴む

SCC2017-SlideShare 超シンプルでとっつきやすいハンズオン。まずはこれでノリを掴もう。

2.通信の仕方をサクッと学ぶ

[Kotlinで書くAndroidアプリハンズオン] (https://qiita.com/deco/items/2f703f5b50653c194740#%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%99%E3%8I) qiitaAPIを用いたハンズオン形式になっている。 APIリクエストの書き方がわかります。

---------------ここから重くなってくる---------------------------------------

3.DataBindingおよびLiveDataについて

Android MVVM 設計2 ハンズオン形式ではありませんが、githubソースコードが上がっていて解説があるので十分参考になりました。

4.android architechture componentについて

Android Architecture Components 初級 ( MVVM + LiveData 編 ) この記事にはお世話になった。javaで書かれてる以外はすごいよかった。ただハンズオンの内容が複雑でエッセンスを理解しにくいので飛ばすのを推奨。

関連してmvvmについての理解をより深めたい方はどうぞ。スライドもついている。 KotlinとDataBindingとMVVMとか 上記リンクについてdroid会議での発表動画もありました。

5.RxJava

リアクティブプログラミングという言葉自体は知っていたが、なんとなくハードルが高い気がしていて敬遠していた。業務で使っていると言うことなので、 [リアクティブプログラミングとRxJavaの概要] (https://codezine.jp/article/detail/9570) 【Android】RxJavaでコレクション操作、Http通信(非同期処理)を行うための知識 上記ふたつの記事でまず概要を掴むといいと思います。 CodeZineのマーブルダイアグラムの図の解説が理解に役立ちました。

6.DI (Dagger2)

概要 Android Dagger2 with Kotlin ハンズオン Dagger2 + Retrofit2 + RxAndroidで通信してみる 今までの良い復習になる。なお言語はJava

7.総まとめ

mvvm-with-kotlin-android-architecture-components-dagger-2-retrofit-and-rxandroid 平易な英語かつ丁寧な解説。かつ今までやったことが全て出てきて非常に有用だった。お金とっていいレベルだと感じた教材でした。これが見つけられたかそうでないかで、雲泥の差だったと思う。かなりおすすめ。(Mediumって絶対良質な記事が多い)

番外編

ListViewとかAdapterとか

android独自の概念で馴染みがなかった。下の記事がよくまとまっている。 【Android】ListViewを使うための基礎知識(1) おまけにこのブログで良質だと感じたものを紹介。 【Android】【Retrofit】Retrofit 2.0.1使い方メモとハマりどころメモ

レイアウト

LinearLayoutとRelativeLayoutの使い方をまとめてみた ios開発者はこちらを参考にするとレイアウトについては問題ないんじゃないでしょうか

ライブラリについて

Android開発における定番ライブラリ22選 よく使うものがまとめれれていてよかった

Stack/Fragmentについて

Android独自の概念で学習が必要。特に大規模なアプリではFragmentの理解は必要なので別途学習が必要です。 こちらの記事を抑えておけばおkです! AndroidStudioの標準デザインパターンで分かるFragment入門

このブログについて

目標

  • 消さない
    更新頻度の目標設定は僕には難易度が高すぎるので。多分このくらいでちょうどいい。

目的

  • 思考や行動の軌跡を残す
  • 自分のことを知ってもらう

カテゴリをざっくり説明

  • 技術
    プログラムや作って見たなどの技術記事。Qiitaにあげるのと並行してこちらにもあげます。
  • 書評
    読んだ本の内容を忘れるのがもったいなく感じたので、自分用のメモも兼ねて記録
  • 日記
    考えていること、やったこととかの記録
  • マッスルエンジニアリング
    筋トレの成果や記録
  • 俺のシリーズ
    自分の好きなもの/使ってるもの等を紹介
  • ファイナンス
    気になった企業のIR情報を、ネットの記事などをもとに分析
よろしくお願いします