逆説のスタートアップ思考 まとめ
概要
スタートアップにおける反直感的な逆説
以下について解説されていた。
- アイデア
- 戦略
- プロダクト
このうちアイデアと戦略についての部分をまとめておきます。まとめていくに当たって関連性の高いブログ記事も添えます。
アイデアの「逆説」
トレンドについて
筆者のブログ記事からの引用になりますが、トレンドを追うような事業アイデアに対して否定的なスタンスを取っています。(なおトレンドを参考にするなとは言っていない)
不合理なアイデアの方が合理的
引用: 合理的な B2B 市場での “不合理な” スタートアップ的アイデア
- 難しい課題の方が簡単
- 周囲からの支援が受けやすい
- 優秀な人材の獲得
- 競合のいないマーケットに進出できる
- 面倒な仕事
企業は「面倒な仕事」によって定義され、お金をもらう
- 競合が少ない
- 面倒な仕事は避けられない
- 説明が難しいアイデアを選ぶ
シンプルかつ既存のカテゴリにないもののためわかりにくいアイデア
引用: 「エモい」「ヤバい」「名状しがたい」アイデアから始まるスタートアップ
- より良いものではなく、異なるもの
- 反領域的な(従来の領域に属さない)課題
「反領域的なスタートアップ」という考え方と、狂ったアイデアの気付き方
- 市場規模が測定できないため、計画性を重視する大企業が参入しにくい
- 課題に手がつけられていないため、単純な解決策でも効果的
競争ではなく、独占
多くの市場は非常に儲かるか全く儲からないかという二極化の様相を呈すことから。以下は独占するにあたっての戦略と需要な要素
- 小さいかつ急成長する市場
- マーケ費用
- 大企業が参入しにくい
- ライバルが少ない
- 素早い独占が可能
- 長期的な独占
- 専門性のある技術
- ネットワーク効果
- 規模の経済
- ブランド
- 段階的な独占
Amazonを例にして見ると、EC(本の独占から取り扱う商品を増やした)→AWS・Amazon Prime
大きな 野望 を 持っ て い た として も、 こうして 順序 立て て 市場 を 開拓 し、 それぞれ の 市場 で 独占 を 仕掛け て いく こと が、 高い 利益率 を 保ち ながら 急 成長 する ため の 有効 な 手段 となり ます。
馬田隆明. 逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ) (Kindle の位置No.1003-1005). 中央公論新社. Kindle 版.
- 独自の価値
「独自の価値」を「独自のやり方」で作る - 「何をしないか」を決める
選択と集中ということだと思います。参考になる書籍が挙げられていたので紹介します。
- 戦略キャンパス
[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)
- 作者: W・チャン・キム,レネ・モボルニュ,入山章栄,有賀裕子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/09/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 属性マップ
- 戦略キャンパス
- 素早く製品を市場に出し、顧客を得る
特に不確実性の高い市場では顧客との対話によって思わぬ収穫が得られることが往往にしてある
プロダクト
- リスク・仮説検証について
引用: スタートアップの資金調達に有効な「リスクの玉ねぎ理論」という考え方
前提となるような一番大きいリスクから徐々に検証していこう見たいな話です
おまけ
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関連性の高いかつ実用性のある記事を紹介
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個人的に面白かった記事
感想
この記事を書くにあたって一通りブログの記事をチェックしたのだが、そもそもこの本の内容はブログ記事で元々書いてあった内容をうまくまとめてあるものであることに気付いた。このような本の作り方もあるなと思い、日頃のアウトプットの大切さを改めて感じた。