旧) nosugi blog

(更新)止まるんじゃねえぞ・・・

デイサービスのボランティアの記録

9月29日から月2,3回のペースで札幌市内のデイサービスの施設にて学生団体ボランティアの一員として活動させてもらっています。 
振り返りと記録のために書いておきます。随時更新する予定です。

目的

高齢者を知る
  • ニーズ
  • 不満
  • スマホ/WEBアプリの利用意識の調査 
    • 抵抗感はあるのか
    • 興味はあるのか
介護業界について知る
  • デイサービス(通所介護)でケアできない部分とその限界について
  • 労働環境 
    • 職場の雰囲気
    • 負担になっていること

訪問介護 「暴言」(26.0%)、「利用者から介護保険以外のサービスを求められた」(16.8%)、「暴力」(14.4%)、「セクハラ」(9.1%)

  • 今後予想される問題

メモ

高齢者について

感じたこと
  • フレンドリーなお年寄りの方が予想以上に多い
  • 花札や麻雀、トランプを楽しむなど思考がしっかりしている方がいる一方で、会話が成り立たなくなってきている方もいる。
  • コミュニケーション 
    言葉が聞き取れなかったり、そもそも会話が成り立たなかったりして、なかなか難しい場合も多い。慣れの問題もあると思うが、以下がポイントだと思う。 
    • 大きな声
    • ゆっくりはっきりした口調
ニーズ
不満
  • 身体機能の低下により、家事へのハードルが高い?? 
    • 買い物
    • 洗濯
    • 食器洗い
    • 料理・食事
    • 掃除 
      腰を曲げる必要があるため負担になるそうだ。(スタッフの方より伺った)
  • 社会との繋がり 
    • やることがない
    • 複数人での会話への参加が難しく、孤独感を抱えている 
      聴力の低下により聞き取ることが難しく、一々聞きなおすことに気まずさを感じるため会話自体を諦めてしまうことがあるようだ。
スマホ/WEBアプリの利用意識
  • 否定的。デバイスの使用のための学習コストが高く感じられている。

介護業界について

感じたこと
  • 労働集約的 
    仕方がないことではあるが、本質的にマンパワーに依存する仕事であると感じた。
  • 従事している人について 
    圧倒的に女性が多い。人手不足と言われているが、若い方も(多くはないが)いる。
  • 座っているだけ 
    椅子に座っているだけで何もしていないという高齢者が散見される。常に1on1の状況を作ることは当然無理だが、暇そうにしている人にはiPadなどの端末を与えるだけで改善可能なのではないだろうか。
労働環境

雰囲気は明るい。とりあえずお年寄りとの間で確執がある様子は見受けられない。

問題点
  • 紙媒体での管理 
    基本的に紙媒体での管理であることに少し驚いた。ITを活用することによって業務を最適化できる余地が大いにあるのではないかと感じた。
  • 介護者の意欲の不足 
    学生サークル内の様子を見る限り子供と交流する活動の参加者に比べて、年配の方と交流する活動の参加者は非常に少ない。 福祉学科の学生に聞いてみてもやはり老人との交流に対して意欲的な人は少ないようだ。
疑問点

感想

1日目
  • 反省 
    初めて生で現場を見れたことがまずは収穫だった。少しだが楽しく交流することができた。
  • 次回に向けて 
    次回は自分から積極的に交流を図り、自分の聞きたいことを聞けるようにしたい。
2日目
  • 反省 
    • 前回と比べ多くの高齢者と積極的に交流することができた。
    • 一方で高齢者の話に耳を傾けすぎるあまり、自分の聞きたいことを聞くことができなかった。
    • 徐々にではあるが施設で働くスタッフの方からも認められていっている感覚を感じた。
  • 次回に向けて 
    • 自分のしたい質問とその答えをしっかり聞き出す
    • 接する高齢者に偏りがないようにしたい
3日目
  • 反省 
    • 高齢者から直接聞き出すのはやはり難しい 
      高齢者だと会話が成り立ったないことも多々ある。直接聞くつもりだったが、スタッフの方に聞いた方が素早く的確な回答が得られる。
    • 軽くではあるが、介護保険について詳しく教えていただくことができた。 
      介護保険で提供されるサービスは画一的なものであると思っていたが実はそうではなく、介護認定ランクに応じて設定されている点数を超えない範囲で受けるサービスを選択できるという仕組みになっている。これはケアマネージャーが決める。
  • 次回に向けて 
    • 自分の聞きたいことをまとめてスタッフの方に質問させてもらう

俺の筋トレメニュー

随時改良&更新します。 
リンクは筋肉系YoutuberのJinさんの解説動画になっています

概要

  • 現在始めて3ヶ月ぐらいです
  • 週3日を想定してます

現在の写真はこんな感じです。

https://www.instagram.com/p/BrjRowPDw2_/

JoyfitからGoldgymに入会しましたとりあえず年末まで頑張るよー#ゴールドジム #筋トレ男子

メニュー

どの種目においても共通して以下を意識すると質の良いトレーニングができると思います。

  • 始める前に狙った部位に負荷を感じた状態を作る
  • 負荷を抜かない

[1日目] 胸・肩

種目名 部位 コメント
ベンチプレス 大胸筋・腕 気分によってはインクラインにしたりする。
ダンベルフライ 大胸筋 可動域を意識。
ダンベルカール 二頭筋 フォームはシンプルだが奥が深い
サイドレイズ 三角筋 低負荷・高REPで行う

上から順に行なっている。ベンチプレスをしっかりやれば胸と腕の筋肉が死んでしまうので、あとは低負荷で効かせるような意識でこなしている。書いていて気づいたが、三頭筋があまり鍛えられていないな・・・

その他を紹介

頻度は高くない。

種目名 部位 コメント
ケーブルクロス 大胸筋下部 低負荷で効かせる意識でやってる
ベックフライ 大胸筋中部下部 最後に低負荷で効かせるように意識してる
ショルダープレス 肩全体 あまりやらない。

[2日目]背中・二頭筋+腹筋

種目 部位 コメント
ラットプル 広背筋 最初は効かせるのが難しい。下記のリンクを参考にして徐々にコツをつかんだ。
チンニング 背中・腕 いわゆる懸垂。きつい
背中

筋トレ始めたばかりの頃は背中に効かせる感覚がわからず苦戦した。動画を参考にして試行錯誤したらだんだんわかってきた。

腹筋

アドミ嬲るクランチ 
そもそも腹筋鍛える種目これ以外知らないですw

その他の種目を紹介

|ローイングマシン★|広背筋|| 
|デットリフト|広背筋と下半身|3大巨頭の一つらしいけど、フォームとかわからんくてやってない。| 
|ベントオーバーロー|||

番外編

筋肉痛の時

<筋肉対談>筋肉痛の時の過ごし方って?超回復!

参考にしてる筋肉系Youtuber

  • I’m body Jin 
    わかりやすいしかっこいい。あとまじで身体がでかい。
  • katochan 
    すごい丁寧でわかりやすい。
  • ぷろたん 
    筋トレの解説動画はないけど、優しそうだしなんか面白いから好き

先人達に感謝!!

影響力の武器 まとめ&書評のようなもの

 

概要

今回紹介するのは名著として知られるこの本になります。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

この本では我々の日常生活の意思決定に知らずのうちに大きな影響を及ぼしている要素・現象を解説しています。またその現象が作用した実例を交えて紹介してくれているため、理解がしやすいです。分量は結構ありますが、章立て担っているためそこまで読みにくいわけでもないと思います

この本を知ったきっかけはだれかのブログの記事内で、営業マンは読んでおくべき!!という文脈で紹介されていたような気がします。読んでみてなるほどと思いました。というのはこの本で紹介されている事例を知っておけば相手の説得や交渉にも利用可能ですし、逆にそういったテクニックから身を守るのにも役立てることが可能だからです。

以下は思い出せるようにメモです。一応悪用厳禁です。笑

1.思考の近道(判断のヒューリスティック

ある条件を見ると物事を判断してしまう。

  • お願いには理由を添えると成功率が上がる 
    このときお願いの内容は関係なく、「ので」という言葉が入っているだけで良い。
  • コントラストの原理 
    最初に感じたものが基準となる。 例)不動産の当て馬物件、車のオプションなど

2.返報性

古くから人間社会の発展に寄与してきた性質であるため、非常に強力だとされる。 
例) 政治献金、クリシュナ協会、アムウェイBUG

特徴

  • 要求された相手に対する好感度は関係ない
  • 不平等なトレード 
    小さな恩義で大きなリターンがある。主導権は恩義を感じさせる側にある。
  • 拒否されたら譲歩法」について 
    拒否されるような要求をして断られた後に、本当の要求を提示する方法。この方法が非常に強力とされている理由はコントラストの原理返報性の二つの力が働くからである。また譲歩された相手にとっては満足感を感じやすいことにもなりやすいことも理由として挙げられる。

3.一貫性の原理

「一度決定を下したりある立場をとる(コミットメント)と発生する、内部・外部から一貫した行動を取ろうとさせる圧力」について解説されていた。

強力な理由

  • 一貫性を保つことによって社会から高い評価を受けやすいから
  • 一貫性のある行為は、一般的に日常生活で有益であるから
  • 内部的な圧力 - 自己イメージに沿った行動を取りやすくなる。
  • 外部的な圧力 - 他者が自分に対し抱くイメージに沿った行動をとりやすくなる。

コミットメントが強力に作用する4条件

  • 行動を含むこと
  • 広く知られること(パブリック・コミットメント)
  • そのコミットメントに対し努力を要すること
  • 強制されたのではない(と本人が感じる)ものであること

長期向け承諾先取り法

最初に旨みのある条件を提示し、承諾を得た後に承諾の原因となった条件を取り消す方法。コミットメントをとることで最初の条件以外にも、コミットメントの柱が確立されていくため。

「書くこと」

以下の点で非常に強力なコミットメントとなりうる。

  • 記録として残る
  • 他者に簡単に公表できてしまう(パブリック・コミットメント) 
    なお人間は書かれたものに関しては、これは本人の考えであるとみなしてしまう傾向があるらしい。 
    例 
    会社の商品に関する575のコンテスト(行動、他者からの認知、努力、自主性と全て揃っている)

ちなみに、第二次世界大戦当時社会主義を掲げる中国政府が資本主義を掲げるアメリカ人捕虜を対象に行なった「エッセイコンテスト」がコミットメントの特性を巧妙に利用した例として紹介されていた。このエピソードが非常に印象に残った。 
後、いわゆる「就活」が上記の強力に作用する条件を満たしているという事実に気付き闇を感じた。

4.社会的証明

社会的証明の原理

特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど人はそれが正しい行動だと判断または真似をする。

  • 条件 
    • ある行動をする人々と自分に類似性がある時
    • どう振る舞えば良いのか不確かであること
  • 集団的無知 
    ある教団の例や大観衆の中で一人が見殺しにされた事件が非常に興味深かった。。また、ジョーズタウンでの集団自殺が行われた事件が上記の二点を満たしている。孤島への集団移住(物理的・心理的な不確かさ) 
    そしてこの章を読んでる途中幾度も「就活」が頭をよぎった。。笑 以下引用です。

筆者から一言 - 社会的証明の原理が最も強く働くのは、ある状況において不慣れで不確かな気持ちを持っていて、どう行動するのがベストかを知る多面位自分の外にその証拠を求めなければならない人です。

5.好意

好意のある人物からの頼みや相談は承諾してしまいやすい。

好意をもたれる条件

  • 外見の魅力(ハロー効果) 
    外見が魅力的であれば、その人の人格や能力も高く思われやすい
  • 類似性 
    同じ服とか、同じ境遇とか
  • 接触と共同 
    共通の目標に対して協力して行う作業とその回数。
  • お世辞・賞賛
  • 連合の原理 
    良い物事と関係があると良い印象、悪い物事と関係がある悪い印象になる。 無意識下で働き非常に協力。例)天候が悪い地域の天気予報士は嫌われやすい、車の隣に美女がいると男はその車を高く評価しがち。 
    • ランチョンテクニック 
      食事中に出た物事は好意的に受け取られる
    • スポーツチームのファンについて 
      ヨーロッパの地元のサッカークラブファンの異常な熱量も説明がつく。(地元が一緒という点で連合になっている。)

6.権威

権威に対する服従は、基本的に合理的かつ得をすることが多いので思考が伴わない形で発生してしまう。

権威のシンボル
  • 肩書き 
    高名な肩書きを持つ人の身長は実際よりも高く知覚されるという実験データが紹介されていた。
  • 服装 
    仕立ての良いスーツ・警備員の制服が特に承諾を引き出しやすい
  • 装飾品 
    身につけているものの他、自動車などの使用しているものに対しても当てはまる

実態には関係なく上記の3点に対し、反応してしまう。

7.希少性

希少性の原理 
手に入りにくいものの価値を実際よりも高く評価してしまう。 
例) 数量の限定、期間の限定

心理的リアクタンス心理的反発)

自由な選択が制限された時、自由を回復しようとする欲求から以前より強くその自由(サービスや物)を求める。例を挙げると

  • 反抗期 
    親の権威性から自己の自由を獲得するための反発と考えることができる。
  • 検閲 
    検閲をかけられたり独占的な情報(希少性の高い情報)はより価値が高く説得力があると判断される。
効果的に働く条件
  • 通常の状態から新たに希少になった時 
    すでに制限されているものではなく、新たに制限されたものの方に価値を感じる
  • 競争 
    他人と競い合っている時 例)オークションなど

8.現代について

  • 現代は膨大な情報や物に溢れているため情報処理能力が必要になる。
  • その結果、豊富な情報をもとに時間をかけて行う意思決定のやり方から、単一の特徴だけに頼る意思決定のやり方に。

現代は手っ取り早い意思決定をしてしまいがち時代 であると言える。 
そのような時代では今まで述べてきたような影響力の武器にしてやられやすいので気をつけよう。 
というような警鐘を鳴らして本書は締められていました。

センスのいらない経営 書評&まとめのようなもの

概要

 

センスのいらない経営

センスのいらない経営

 
  • 著者 福島良典(Gunosy 創業者)
  • 「テクノロジー」を中心に考察・解説
  • 平易な文章で 読みやすい

感想

Gunosyの創業から現在までの筆者の考えが示されているのとともにブロックチェーン機械学習といったホットな話題について触れられています。文章自体は平易で読みやすいです。 
また仕事をする上でもはや避けては通れないテクノロジーの活用についての一つの捉え方として非常に参考になりました。

いい大学やいい企業というのは人を序列化したゴールです。「自分はこうなりたい」という意思を持つことが大切です。確固たる意志がなければ目標は「みんなと同じ」になってしまいます。お金持ちになりたい、いい大学に入りたい。そうして序列化されていく。

とか

事業においても、人生においても、一足とびに進んでいくことはありません。(省略)少しずつ、少しずつ積み上がっていくものにしか意味はないのです。

とかのフレーズは個人的に心に残りました。

まとめ

  • テクノロジーを理解しよう
  • なんでも挑戦してみよう
  • エンジニア的人材(自分自身で課題を発見し、テクノロジーを用いて解決する人材)になろう

読者に対するアドバイスとしてはざっくりこういう感じでした。以下は内容のメモです。

テクノロジーxビジネス

データ・統計主義

  • インターネットの普及によって集められるデータの量が増大した。
  • ログは嘘をつかない 
    アンケートでは齟齬が生まれがちだが、ログは違う。
  • 機械学習 
    大量の教師データをもとに「分類」、「線引き」を行う。
  • ネットワーク効果 
    「ユーザー」だけでなく「データ」が集まれば集まるほど、アルゴリズムの精度が向上していくネットワーク効果もある。

テクノロジーの理解

  • 速さ 
    ソフトウエアの普及は早い、ハードウェアの普及は遅い
  • 順序 
    Googleを例にとると「検索」→「マップ」→「自動運転」 のように自動運転への布石になっている。このように発達の順序を考慮した展開が必要。
  • シンギュラリティ 
    知的労働」、「合意形成」に関する領域は代替されにくい。
  • 個の強化 
    家事の自動化・SNS・情報へのアクセシビリティ
  • 再現性 
    数的な制限がないかつ、再現の精度が高いという特徴を持つ。「経験知」や「勘」、いわゆる「センス」を代替。

テクノロジーを適切に使いこなすセンスの重要性が増す。

Gunosy」の経営戦略について

  • 素早い振り返り
  • 共有

初期の市場選定について

  • メディア 
    • 市場が大きい
    • データが集めやすい
    • 市場の立ち上がりが早い
  • ソフトウェア 
    • マネタイズの速さ
    • 供給の速さ
    • リリースの速さ

市場が大きくデータが集まりやすいかつ、「速い」領域にポジションを取った。

機械学習について

ある事象やタスクに対して大きな共通の法則が存在し、スケーラビリティが必要」な領域で有効に機能する。 
また人間の学習に対して金銭的、時間的コストが大幅に削減できるかつ広範囲において応用可能な点において優れている。

第一世代
  • ルールをもとに分類
  • ルールから少しでも外れると判定ができない
第二世代
  • 「特徴」を人間が指定し、分類
  • 人間が考えうる範囲内でしか「特徴」を決めることができない
第三世代
  • 膨大なデータから、機械が抽象化し得られた「特徴」によって分類
  • 人間が考えうる範囲外で判断基準が作られることが多々ある
  • ディープラーニング」と呼ばれるもの

第二世代は機械に対していかに適切な「特徴」を与えられたかが精度を左右するのに対し、第三世代からはいかに適切な「データセット」と「目的変数」を機械に与えられたかが精度を左右する。

ブロックチェーンについて

  • 機械的な合意形成 
    • 「仮想通貨」「金融」 
      価値に対する合意形成
    • 非中央集権化 
      合意形成に対するコストの軽減

著者が今後の取り組み事業領域として挙げられていた。

不確実性の高い現代について

特徴

  • ハードウェア社会からソフトウェア社会へ 
    「モノ」としてのニーズは満たされ、より高い付加価値が必要。
  • 手数の多い人が活躍 
    やってみる精神。試行錯誤。

「判断」と「意思決定」について

  判断 意思決定
状況 判断材料と判断基準が出揃っている 判断材料がない、出揃うまで待てない

「リスクをとる度胸」と「リスクをコントロールする慎重さ」

「やりたいこと」と社会の接地点

「好きなこと」と「商業的成功」の両立

ユーザーファーストについて

  • ユーザーに迎合することではない
  • 長期的かつ安定的なキャッシュフロー 
    ユーザーに確かな価値を届け続けられる基盤になる

使われるアプリの特徴

  • 単機能であること
  • その機能のために磨かれていること

熊本での復興支援ボランティアを振り返る


最近大きな地震が多いですね。大阪でもあったし、札幌でもありました。あろうことか両者の地震の被害を受けた僕ですが、熊本での復興支援ボランティア活動を行なった経験があります。振り返ってみようと思います。


f:id:pipinosuke:20181016161317j:image

 

参加したきっかけ

二年前のゴールデンウィークでした。当時大学二年生だった僕は九州一周旅行と銘打って一人旅をしていました。福岡から長崎を回って熊本にという感じです。

熊本駅では復興視点ボランティアの参加呼びかけを行なっている人々がいました。一人旅中とはいえ暇人であることには変わりなかったので、「1日ぐらいやってみるか」というフランクなノリで参加することにしました。

活動内容

  • 田んぼの水路の補修 
    モルタルから自分で作ります!
  • がれきの撤去 
    割と力仕事です。
  • ゴミの撤去 
    散乱してしまった家具や備品などを撤去します。農園やお店などは結構大変でした。

という感じです。基本的にはチーム単位で行動します。チーム内にはリーダーが一人いて、最初の方はサポートしてくれました。

 

印象に残っていること

お金なしで回る経済圏

一番の衝撃を受けたことがお金なしでも経済が回っているということです。拠点には地元の方からのお礼が届くこともしばしばありました。 また、飲食店が値引きをしてくれたり近場の温泉が無料開放されたりということもありました。 基本的に僕達の行動は何をするにしてもお金が介在しています。そんな中、このようにお金なしで回る経済の中での生活が自分にとって居心地がよく、とても新鮮なものに感じました。

人々との出会いと交流

ボランティア参加者の中には自分の生活圏では絶対出会わないであろう人が多くいます。考え方、生き方、バックグラウンドが 
ちなみに僕の場合は島根県から来たロン毛のニートの方とすごい仲良くなりました。笑 
日中は山に囲まれた大自然の中で田んぼの補修作業。そして日が落ちると温泉に入った後スーパーで食料を調達し、今日の出来事を語り合いながらみんなで食べます。馬刺しうまかったなー笑

自分の中での変化

「ボランティアって偽善的で、自分に酔ってる感じがしてなんかダサいなー」と漠然と思っていましたが、それは間違っていることに気づきました。 
作業はやはり大変な部分もありますが、それ以上に自分のためになるし、楽しいからやっているんですよねきっと。そう思うようになりました。

最後に

見ず知らずの人の手助けをして感謝されるって結構気持ちいものですよ!暇な人はぜひ参加してみるといいと思います。きっと素敵な思い出になりますよ!


f:id:pipinosuke:20181016161307j:image

静的なブログサイトを作れるgem「Jerkyll」の紹介

概要

Jerkyll」は静的ブログを作成できるGemです。 メリットは以下のような感じですね。
・Gitで管理できる
Markdownに対応している
・多くのテーマが用意されており、選べばいい最初から感じのデザインにしてくれる。

てな感じですかね。 あと、Githubとの連携が強力で、GithubPagesを用いて公開することはもちろん、テーマの変更やカスタムドメインの設定などが簡単にできます。 全体的に記事の作成に集中できるということが大きなメリットだと感じます。

使い方

う〜ん簡単。良いすね。

導入

gem install jekyll

プロジェクト作成

jekyll new NEW_PROJECT

ローカルサーバーを立てる

railsに似てるね。プロジェクトディレクトリ下で以下のコマンド。

~NEW_PROJECT) jekyll s

GithubPagesとの連携について

レポジトリに付けた名前によってURLが変わります!後からでも変更可能です。

例えば
レポジトリ名が「username.github.io」であれば"https://username.github.io"
レポジトリ名が「hogehoge」であれば"https://username.github.io/hogehoge"
てな感じになります。
レポジトリ名を変更した後は、プロジェクトファイル群の中の「config.yml」の変数の変更(確かbaseURLとかだったと思います)も忘れずに行いましょう!

所感

ブログを書くこと以外に余計なことを考えなくて良いのが良いですね。 気に入ったのでこっちに移そうか検討中。。。

ブログサイトではありませんが、Jerkyllを使用して製作したホームページを公開しました↓

pipinosuke.github.io

ファイナンス思考(朝倉祐介) 書評&まとめ

最近ファイナンスへの興味が強くなってきた。 前から知っておいた方がいいんだろうな〜という認識ではいた。だが、いまいちとっかかりが掴めずそのままだった。今回この本が発売されると知り、
・ 著者が、mixiのCEOを務めた実務家
・ 前作である「論語と算盤と私」、を楽しく読ませてもらった
という感じの理由で興味を持ち、ファイナンスの知識を仕入れるいいきっかけになるのではと思い読んでみた。

所感

会計やファイナンスに関する本としては非常にとっつきやすい。著書の中でも述べられているが、専門知識を必要としないことやが理由だと思われる。 先ほど述べたように、学者ではなく実務家の方が書いている分、机上の空論感が一切ない。 以上の理由で非常に読みやすく、僕のような初学者にとって最適な本だと感じた。

ファイナンス思考の対極の考え方を本書では「PL脳」と呼んでいる。「PL脳」とは損益計算書至上主義みたいなイメージで理解するといいと思う。 この「PL脳」的な考え方は高度経済成長期では通用していたが、技術革新によって不安定化している現在ではこの「PL脳」的な経営手法は通用しないと筆者は説いている。

豊富なエピソード

この本について特筆すべきはまず、実在する企業の栄枯盛衰のエピソードをファイナンス的な視点で分析すした内容が豊富に盛り込まれているところだろう。例えば昔流通の帝王とも称されたダイエーがいかにして没落したか、など。楽しんで読むことができた。 が紹介しだすと膨大な文字数が必要なので今回は割愛させてもらう。

付録の充実

本書には基本的な会計知識を解説してくれる付録がついている。その点においても初学者に親切な作りになっていると思う。 今まで述べてきた内容に興味のある方は購入してぜひ読んでもらえるといいと思う。

ファイナンスの概要

ファイナンスってよくわからないので本書の定義をそのまま抜粋。 企業の価値の最大化のために
・ 事業に必要なお金を最適なバランスと条件で調達し
・ 既存の事業・資産から十分にお金を引き出し、
・ 築いた資産を事業構築のための新規投資のための新規投資や株主・債権者への還元に最適に分配し、
・ その経緯と合理性と意志をステークホルダーに説明する
という一連の活動を指すらしい。

ファイナンス思考とは

ファイナンス思考 PL思考
評価軸 長期的な事業価値 PL上の利益・売上
時間軸 自発的・長期的 他律的・短期的
経営 戦略的・逆算的 調整的・管理的

長期的な目線に立って事業・財務等の会社戦略を組み立てる考え方。

そのほか重要だと感じたエッセンス

読み進めていく中で重要だと感じた内容をまとめます。

1.会社は「お金」で評価される

2.「GAFA」の共通点

  • 短期的なPLの毀損を厭わない
  • 市場の拡大競争優位性確保のため、大規模な投資を行う
  • 投資目的が長期的かつ未来志向

複数事業による継続的な成長性GAFA」とは急成長を実現した「Google」、「Apple」、「Facebook」、「Amazon」企業群を指す。

3.「PL脳」の行動パターンについて

  • 黒字事業の売却をためらう
  • 時間的価値を加味しない
    時間的価値の要因は、「金利分の価値の差分(リスクフリーレート)」・「不確実性(リスクプレミアム)」の二つ。詳しくは単語解説にて
  • 資本コストの無視
    資本コストという概念を初めて知った。具体的には資金調達の際の利子とか。確かにバカにならない気がする。本書では「事業は調達した資本コスト以上の収益性を実現しなければならない」と表現されていた。確かに。。
  • 事業特有の時間感覚を勘案しない
  • 事業特有のリスクを勘案しない

4.売上至上主義について その原因と問題点

実入りとなる利益より、売上を優先する考え方。本書ではPL脳のシンプルな症状と位置付けられている。

問題点

売上の「質」を見えにくくし、売上高の要素分解を切り捨てる考え方。

売上 = 商品単価 x 販売個数

同じ売上高だとしても商品単価を減らし販売個数を増やせば、製造コストは下がるがその分マーケコストが上がる。
商品単価が上がり、販売個数が減れば、マーケコストは減るがその分製造コストは上がる。
製造コスト <ー> マーケティングコスト

というように本来どちらが効率的であるかは要素分解してトータルで考えなければいけない。が売上至上主義的な考え方だとそういうわけにはいかない。 そもそも売上が上がれば利益が上がる訳ではない

原因
  • マーケットの現状が見えていない
  • 前年対比の成長が目的化している
    増収増益の維持を優先するあまり、利益率を悪化させたり競争優位性を失いかねない施策を打つことがある。
  • 利益をベースとした管理が複雑
    利益ベースでの管理が難しいためひとまず売上を意識するうち、現場はだんだんと売上が全てという意識にすり替わっていく。

また売上規模やシェアに固執する企業、および経営者のプライドもその一因になりうる

5.利益至上主義について

一見問題ないことのように思えるが本書によると、この考えに縛られすぎると長期的な会社の価値向上の妨げになるという点でそうではないようだ。詳しく解説する

問題点
  • マーケティングや研究開発費の削減
    マーケティングや研究開発など成果が出るには長期的な投資が必要なものが存在するが、効果が出るまでの期間が長い分それまでに営業利益を圧迫してしまう。利益至上主義だとそれらを削減する方向に動いてしまう。
  • のれんが発生する企業買収を避ける
    のれん(詳しくは単語解説を参照)の発生により、償却中の一定期間PL上の利益を圧迫してしまうため買収になかなか踏み切れなくなる。 買収した会社が生み出す利益より、のれんの償却代の方が大きいということは普通にあり得るので、PLのみで判断する人には理解が得られにくい。
  • 意思決定が会計基準に左右される

会計基準は上記のように種類がある。先ほどの「のれん」を例にとるとIFRSを採用するとのれんの償却がJ-GAPPに比べて低く抑えることができ、M&Aを行う際有利に働く場合がある。IFRSを採用している会社は「リクルート電通楽天ソフトバンク、メタップス」などがある。(比率は全上場企業の4%と非常に少ない) これらの会社は積極的にM&Aを行なっている。

のれんの償却にとらわれるとFBのインスタグラム買収、googleyoutube買収などのように技術やユーザーを買うという視点が抜け落ちることにもなる。

「キャシュフローの軽視」

「バリューの軽視」

「短期主義」

短期的なコスト形状を必要とする大胆な施策は着手しずらくなる。 粉飾決算など

6.PL脳に陥る原因

  • 高度経済成長期の成功体験
    PLに基づいた経営手法は何もせずともマーケットが拡大していた高度経済成長期に最適化されたものであり、人口減少などによってマーケットが縮小していく現代においても多くの経営者がその成功体験から抜け出すことができていないと考えられる。
  • 役員の高齢化
    「世界の新任CEOの平均年齢は53歳に対し、日本は61歳」というデータ(Strategy&)が示すように、終身雇用、年功序列を基本とする日本的雇用慣行を採用する日本企業において、経営者とは内部昇進者であることが基本。すなわち経験を積んだ高齢からでしか役員にはなれない。かつ経営者として在任する期間が短い。 結果長期的なテーマより、自身の任期内に発生する軽微なリスクへの対応が優先されてしまう。
  • 間接金融中心の金融システム
    戦時中の統制経済から引き継がれた間接金融中心のシステムの担い手である銀行が、キャッシュフローではなく最終損益を注視する融資の仕方を行なっているため、借り手である企業もそれに合わせたPL至上主義的な考えに陥ったと考えられる。
  • PLのわかりやすさ
    PLはシンプルゆえ手が出しやすい。PL脳的な管理手法が人事評価にまで埋め込まれていることが現場にPL脳を浸透させる一因になっている
  • 企業情報の開示ルール
    企業情報の開示自体は必要なものであるが、過剰に意識しすぎると「PLを作る」ことに傾倒してしまう一因として考えられる。
  • メディアの影響
    「増収増益」など業績の変動だけが報じられており、それが企業の価値にどのような影響を及ぼすのかという観点の解説が抜け落ちている。

単語

  • WACC 加重平均資本コスト
  • ROIC 投下資本利益率
  • エクイティファイナンス
    株式を発行する資本調達の方法。ここで得た資本は純資産に計上。
    ちなみに通常の借り入れをかっこいい言い方で言うと「デット(debt)ファイナンス」。こちらは負債の部に計上。
    エクイティファイナンスの特徴は返済期限がないと言うこと。デメリットとして株式を他者に握られる分、経営権が希薄化する。
  • リスクフリーレート
    現在の100万円と将来の100万円では現在の100万円の方が価値が高いと考える。
    なぜなら現在の100万円には預金金利の将来的な獲得分の価値が存在するから。その差分のことをさす言葉。
  • リスクプレミアム
    現在の100万円と将来の100万円では現在の100万円の方が価値が高いと考える。
    なぜなら将来の100万円にはもらえない可能性があり、ファイナンスにおいてはこの不確実性に対して割引率を設定して考えるから。その不確実性を指す言葉。
  • キャッシュフロー
    直訳すると、現金(キャッシュ)の流れ。Amazonはこのキャッシュフローの最大化を長期的な目標にしている。
    プラトゥス曰く「金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない」。まぁそういうこと。(適当)
  • 営業利益
    売上総利益(売上ー原価)から販管費を差し引いたもの。
    販管費にはバックオフィスの人件費や減価償却の費用など、製品を作るのに直接関わるもの以外の費用(原価)が含まれる。
  • 限界利益
    売上高から変動費を引いたもの。ちなみに営業利益限界利益から固定費を差し引いたものと同値である。
  • リベート
    メーカーなどが小売りに対して売上高を還元する際の資金。
  • のれん
    M&Aにおける買収額と簿価(会計上記の評価額の差)。この差は一定の均等に償却されて行く。償却中は当然PL上の利益を圧迫する。
  • MBOマネジメント・バイアウト
    経営者が株主から株を買い戻すこと。株主比率を高めることによって経営者の意思をより反映しやすくするという意図がある。
  • 統制経済
    国の資源と労働力の全てを戦争のために動員することを目的に構築されたシステム。
    本書では初任給という概念、株主軽視の風潮はこのシステムから生まれたとされている。

なんとなく心に残ったフレーズ

  • 道徳を忘れた経済は罪悪、経済を忘れた道徳は寝言
    二宮尊徳の言葉らしい。この人のことは確か高校の倫理で習ったなぁ。
  • 利益は意見。キャッシュは事実
    損益計算書は解釈の介在する余地が存在する以上どうしても経営者の意向が含まれてしまうのに対し、キャッシュフローは解釈の介在する余地が存在しないため、ありのままの事実を示している。という会計の特質を表した言葉。
  • 計画とは将来への意志である。将来への意志は、現在から飛躍し、無理があり、実現不可能に見えるものでなくてはならない。現在の延長線上にあり、合理的であり、現実可能な計画はむしろ「予定」と呼ぶべきであろう」 かっこよかったので全文抜粋した。笑
  • 資産とは金が化けたもの
    松下幸之助曰く。
  • 売上を最大に、経費を最小に
    京セラの創業者である稲盛和夫が経営の原点として言った言葉。売上至上主義的考え方では「売上を最大に」のみの一輪のみを意識しがちになってしまうことに対し本書では警鐘を鳴らしていた。
  • 売上は全てを癒す
    ちょっと昔は一斉を風靡していたが今は跡形も無くなってしまったダイエーの創業者の言葉。
  • 経済成長から得られる利益よりも投資から得られる利益の方が大きい
    経済学者トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』によると「g(経済成長)> r(投資リターン)」が成り立つ状況の方が限定的であると述べられている。

感想

序盤の内容に関しては誰が読んでも役に立つと思えるような内容で、金融リテラシーって大事だと感じた。 しかし終盤に向かうにつれて、企業買収などある一定の規模の会社であることが前提の話が増えてきて、学生の端くれである僕にとっては馴染みのある話ではないため少々読み進めるのに苦労した。 実際に経営していると、より理解しやすいんだろうなぁと感じた。